子どものための予防歯科
虫歯予防は歯磨きだけでは不十分です
虫歯は予防ができる病気です。ですが、ただ歯磨きをしていれば虫歯を予防できる、という単純なものでもありません。虫歯を確実に予防していくためには、正しい歯磨きの仕方を身につけるのはもちろんのこと、食生活を見直す、歯医者での定期的なチェック、歯を強化するケアなどが必要になってきます。
当院の子ども向けの予防歯科では、大切なお子さんを虫歯から守り、生涯にわたって健康な歯、健康な体を維持できるよう、プロのアドバイスやケアを行なっています。
予防歯科はなぜ大事?
虫歯が多い子どもに起こる様々なリスク
虫歯になると、ただ痛みが出て困るだけではありません。虫歯はお子さんを痛みで苦しませるだけでなく、次のようなリスクを引き起こします。
歯並びや顔の骨格が悪くなる
虫歯がひどくなって早期に歯を抜くことになってしまうと、周囲の歯が空いたスペースに移動してきてしまい、後に生えてくる永久歯がずれた位置から生えてきて、歯並びがガタガタになる原因になります。
また、虫歯でうまくものが噛めなくなってしまうので、あごの骨の成長にも影響が及び、骨格が変形してしまったり、成長不足などを引き起こすことがあります。
栄養状態が悪くなる
虫歯できちんと噛めないと、軟らかいものばかり食べるなど、食生活が偏りがちになります。そうすると栄養状態が悪くなり、成長や健康状態にも悪影響が及びます。
学力に影響が出る
よく噛むことは、脳を刺激します。虫歯が多いと、よく噛めなくなってしまうので、噛む刺激が脳に伝わらなくなってしまいます。また、虫歯のせいで歯並びが悪くなると、イライラしやすくなったり、集中力が落ちる原因にもなります。
そのため、虫歯が多いと勉強をする上でも大きなハンディとなりかねないため、学力に影響が出てくる可能性があります。
スポーツで能力をうまく発揮できない
スポーツをする上で重要になってくるものとして、バランス感覚や瞬発力などが挙げられます。このような能力はしっかりと食いしばる事でより発揮されます。虫歯で歯がしっかり食いしばれないと、十分に能力を発揮できなくなってしまいます。
治療直後は、材料と歯はしっかりとくっついていますが、ものを噛む力や飲食物の温度変化により絶えず刺激にさらされています。そのような刺激を受け続けると、いずれ歯と材料の間に隙間ができたり、脱落して虫歯が再発してしまう恐れがあります。
つまり、どんな良い材料で治療したとしても天然歯には敵わないということです。それゆえ、虫歯を作らないことがとても大事なのです。
子どもの予防歯科で行うこと
子どもの予防歯科に通うことで、お子さん自身も「歯を大切にする」という意識を自然に身につけていくことができます。
歯科で定期的に行う予防歯科
歯科医院では次のようなことを行います。
おうちで行う予防歯科
虫歯を予防するために最も大事なのは、ご家庭での毎日のケアです。歯科医院で予防処置を受けたとしても、油断は禁物です。
虫歯を作りにくくするためには、日々、次のようなことに注意しましょう。